ニューウェーブ教育・研究防災都市、街並み景観、人材育成大阪の基礎作りで花開いた先見性山路 博文 教授広島国際大学 総合リハビリテーション学部リハビリテーション学科児童虐待と向き合う看護子どもの命を優先しながら親のサポートも 常翔学園は2022年10月に創立100周年を迎えます。大正、昭和、平成、令和と4つの時代を通じて成長してきた学園の100年を今に残されたさまざまな“モノ”を証人に振り返っていきます。 第1回は学園初代校長で日本の近代建築・都市計画のパイオニアでもあった片岡安が夢見たことを、常翔歴史館新館長に就任した大阪工大工学部総合人間学系教室の松浦清教授と、片岡建築にも詳しい同建築学科の吉村英祐教授のお二人に振り返ってもらいます。26松浦 清常翔歴史館館長大阪工業大学工学部総合人間学系教室教授吉村 英祐大阪工業大学工学部建築学科教授×August, 2019 | No.85 | FLOW 近年児童虐待のニュースが後を絶ちません。世論に動かされて政府も親による体罰禁止を明記した児童虐待防止法改正案を閣議決定しました。摂南大看護学部長の鎌田佳奈美教授は小児看護の専門家で、看護師向けの児童虐待対応のガイドライン作成や虐待予防・早期発見・対応プログラムの開発などにも携わってきました。鎌田教授に児童虐待の実態や看護師の役割、今後の課題などについて聞きました。 学園は、広報誌FLOWを年4回発行しています。卒業生の皆様に学園や設置各学校の動きをお伝えするため、年2回(今号・2月号)の発行号をお届けしています。右のQRコードからアクセスまたは【学校法人常翔学園】FLOW公式チャンネルで検索ください。「チャンネル登録」していただくと最新の動画情報をお届けします。※通信料が掛かります。機種などによっては正常に再生しない場合があります。常翔学園HPにも動画を掲載しています。常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生たちを紹介。鎌田 佳奈美 教授摂南大学 看護学部看護学科JOSHO TOPICS常翔学園の設置学校で学ぶ留学生を紹介。特別対談大阪工大の学生がデザインした自動販売機が大阪・梅田に登場常翔学園中高と常翔啓光学園中高がグローバルチャレンジプログラムin NYを初開講広島国際大の東広島・呉の両キャンパスにスポーツ施設など新設摂南大の長尾宗馬さんが青年海外協力隊に合格、柔道の精神をインドへYouTubeで動画配信中!YouTubeで動画配信中!YouTubeで動画配信中!硬式野球部常翔学園高校先輩から継承した伝統、「文武両道」を胸に全員で白球を追い掛ける夏VIVID CLUB 部活動も学業も全力投球の硬式野球部。練習メニューは3年生で決め、互いが成長するため、学年に関係なく意見を述べ合う関係性を築いています。夏の全国高等学校野球選手権大阪大会ではベスト8入りを目指します。キラリ*Josho note page28 アディテア・プラダン さんAditya PRADHAN大阪工業大学 建築学科2年ネパール連邦民主共和国日本の耐震建築を学びネパール大地震からの母国の復興の力にYouTube【学校法人常翔学園】FLOW公式チャンネルでFLOWの記事を動画で楽しめます摂南大学 経営学科3年尾後 幹太 さん釣りビジネス起業の夢へまっしぐら 広島国際大学 医療技術学科4年木嶋 仁美 さんがん早期発見のプロを目指す 「常翔年“モノ”語り」学園センテニアル企画centennial1| 片岡安の描いた夢は100年でどこまで実現したのか| TOKYO OLYMPIC 45歳を過ぎてマラソンを始め、53歳からトライアスロンにも挑戦。今年は冬のトライアスロン(ウィンタートライアスロン)で年齢別(50~54歳台)の日本代表として世界大会にも出場を果たした鉄人、広島国際大リハビリテーション学科の山路博文教授に夏と冬のトライアスロンの魅力を聞きました。トライアスロンには「しんどい」以上の魅力夏も冬も挑む鉄人 高校生のころ進路と勉強に迷ったことがきっかけで教師になろうと決めた浅田翔さんは、摂南大生命科学科の第1期卒業生です。大学時代はひたすら教師になるための勉学や課外活動に積極的に取り組みました。その夢を叶えた今、「もっと授業がうまくなりたい」と努力を続ける一方で、生徒の学力を向上させることだけが教師の仕事ではないということも痛感しています。 摂南大入学当初から教員免許を取ることを目標に定めた浅田さんですが、高校生のころはその目標があやふやだったと言います。「幼いころから動物が好きで、動物園の飼育員や獣医になりたいと考えたこともありましたが、進路は漠然としていました」と振り返ります。自分が何になりたいのか、思案する中で受験勉強も思うようにはかどらない時期が続きました。やがて迷い悩んでいる自分の経験こそ教師という仕事に生かせると気付きます。「そんな自分だからこそ、同じ苦労や悩みを抱える子どもたちの役に立てると考えました」。動物好きもあって科目は「教えて楽しい」理科を選びました。 大学4年間は、教師になることに役立つと思えたものは何にでも挑戦しました。大学近隣の中学生向けの理科実験教室に先生役として参加したり、学内では難聴学生のためのノートテイカーのボランティアを行ったり、誰かに何かを教える活動に積極的に取り組みました。3年の時には箕面市の施設「らいとぴあ21」で週に1度、地元の中学生たちの勉強をサポートしました。そこで顔馴染みとなった子どもたちの何人かとは、着任した箕面市立第二中学校でうれしい再会を果たしました。「学習支援だけでなく、多くは話を聞いて寄り添うような存在でしたが、一番の思い出深い経験になりました」と話します。 浅田さんは教壇に立って改めて教師の仕事の多さと忙しさに驚きました。教えること以外に、多感な時期を過ごす生徒一人一人の様子をつぶさに観察し、気になった生徒には話し相手になります。顧問をする陸上部の指導や大会への引率、事務作業も多岐にわたります。もちろん最も力を入れるのは授業です。一つの授業のために授業時間の何倍もの準備時間を割きます。どうすれば生徒たちが理解してくれるか、教え方や授業の組み立て、実験の仕方を考えることに最も悩みます。まだ満足のゆく授業は「100回に1回ぐらい」ですが、生徒たちが「分かった!」と笑顔になる瞬間が一番うれしいと言い、「生徒たちには3年間で理科だけでなく新しい価値観に出会ってほしい」と心掛けています。 今年度からは新たに教科指導から離れて「こども支援コーディネーター」という立場で、子ども支援に関する研修や会議のコーディネートを行っています。生徒たちと接する機会が以前より減ってしまったため、始めたのが朝のギター演奏。登校時間に正門付近で、生徒たちに「おはようございます」と声を掛けながら自前のギターを奏でます。「少しでも生徒と話すきっかけになれば」と始めたことですが、当初はけげんそうだった生徒たちも、最近は何人かが話し掛けてくれるようになりました。 「もっと授業がうまくなって、『この先生の授業を受けたい』と言われるような教員になりたい」と将来の夢を語る浅田さん。後輩たちへは「いろんな人に出会い、さまざまな本を読んで、いろんな場所に行って、たくさんのことを経験してください」とアドバイスを送ってくれました。浅田 翔 さん箕面市立第二中学校 こども支援コーディネーター 理科教諭■ あさだ・しょう 2014年摂南大学理工学部生命科学科卒。大阪府教員採用試験に合格し、同年箕面市立第二中学校に着任。各学年の副担任や担任を経て、2018年からこども支援コーディネーターの立場に。大阪府出身。迷い悩んだ経験を生かそうと教師に 「受けたい」と言われる授業をめざす02August, 2019 | No.85 | FLOW
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