常翔学園 FLOW No.84
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 4月25日、大阪工大空間デザイン学科の学生が制作したラッピングデザインの自動販売機が梅田EST(エスト)前高架下(大阪市北区)に設置されました。採用されたデザインは、「インテリア環境から発想したプロダクトデザイン」をテーマにPBL(課題解決型学習)授業の一環として取り組んだもので、昨年10月、コカ・コーラボトラーズジャパンのコンペティションで優秀賞を受賞した3作品。平成から令和への時代の移ろいをテーマにしたものや、梅田の街並みをカラフルに彩ったデザインなどが、行き交うたくさんの人たちの目に触れています。なお、青木優里さん(空間デザイン学科4年)が考案し、最優秀賞に選ばれたコカ・コーラのビンと大学をモチーフにしたデザインの自動販売機は、大阪工大梅田キャンパス1階のコンビニエンスストア内に昨年12月から設置されています。JOSHO TOPICS 広島国際大の東広島キャンパスでは、2020年4月に開設予定の健康スポーツ学部(設置認可申請中)の実習などを想定した全天候型陸上競技場を新設。4レーンの400mトラックや人工芝サッカー場、また走り幅跳びや砲丸投げ、棒高跳びなどの陸上競技種目を行えるエリアを備えています。周囲には野球場、テニスコート、多目的に利用できるサッカークレーコートも整備しており、総合的なスポーツエリアとして運用していきます。このほか、1・2号館正面の外構整備と1号館エントランスもリニューアル。大学内にあるバス停の拡充を図るとともに、屋根付きの停留場を設置し、雨天でも濡れずに学舎への出入りができるようになりました。またベンチとテーブルを設置し、学生の憩いのスペースとしています。 呉キャンパスでは、課外活動環境や交流エリアを備えたクラブハウスが完成。2階建てで、部室8室、シャワー室と更衣室、女子用のパウダールームなどを備えています。部活動やサークル活動での利用とともに、学生の交流の場としてキャンパスの垣根を越えた利用を行います。 同大では引き続き、健康・医療・福祉分野の総合大学として、特色ある学びを支えるためのハード面の整備を進めていきます。学生デザインの自動販売機が大阪・梅田に登場 3月29日、第33回管理栄養士国家試験の合格発表があり、広島国際大医療栄養学科64人全員が見事合格。合格率100%となりました。この快挙は昨年度の1期生に続いて2年連続となります。同学科では、4年生の4月から2月まで(8月除く)の10カ月間、毎月学内外の模試を実施し、結果分析に基づいた学修指導を行っています。また、各教員はゼミ室で自習する学生に対し個別に質問や相談に応じるなど国家試験合格まで学生をフォローする体制を整えています。今後もきめ細かいサポートで国家試験対策を実施し、3年連続合格率100%を目指します。管理栄養士国家試験 2年連続 合格率100%達成柔道着に身を包む長尾さん 摂南大外国語学科4年の長尾宗馬さんが、2018年度秋募集の青年海外協力隊に合格しました。柔道の指導者として、2020年1月の研修を経て、同年春にインドのラクナウに派遣される予定です。 青年海外協力隊は、外務省所管の国際協力機構(JICA)が開発途上国からのニーズに基づき、それに見合った技術・知識・経験を、開発途上国の人々のために役立てたいと望む若者を現地へ派遣する事業です。小学生から柔道を続けている長尾さんは、昨年夏、外務省のスポーツ外交推進事業でインドを訪れ、インドの人たちの柔道に対する真剣さに心を打たれたことがきっかけで協力隊への道を目指すことを決めたと言います。「技術だけではなく、『礼に始まり礼に終わる』柔道の基本精神なども伝えたい」と協力隊員としての意気込みを語ってくれました。長尾さんが青年海外協力隊に合格、柔道の精神をインドへ新しい課外活動拠点のクラブハウス(呉キャンパス)広大な面積と美しい人工芝のグラウンド(東広島キャンパス)梅田の一角を鮮やかに彩る東広島キャンパス1・2号館前に憩いのエリアがお目見え最優秀賞の自動販売機とデザインした青木さん東広島・呉の両キャンパスにスポーツ施設など新設13FLOW | No.84 | May, 2019YouTubeで動画配信中!  毎春の健康診断で運動不足を指摘されては焦りを募らせる中高年にとって、マラソンとともに「過酷」以外の何物でもないようなトライアスロンの選手は別世界の人間に思えるでしょう。広島国際大リハビリテーション学科の山路博文教授は45歳を過ぎてマラソンを始め、昨年53歳からトライアスロンにも挑戦。これまでにフルマラソン70回、100kmのウルトラマラソン13回、トライアスロン4回、など出場した大会はすべて完走した鉄人そのものです。さらに今年は冬のトライアスロン(ウィンタートライアスロン)で年齢別(50~54歳台)の日本代表として世界大会にも出場を果たしました。4月末にも台湾でのトライアスロン大会で完走した山路教授に夏と冬のトライアスロンのそれぞれの魅力などを聞きました。― 45歳からランニングを始めてこれまで8年間でフルマラソン  完走70回。走り始めたきっかけは何だったのですか?山路 高校時代は陸上部員で短距離や跳躍の選手でしたが、長距離は未経験でした。2011年に広島国際大に赴任してまずジョギングから始めたのは、健康のため、やせるためといったよくある理由でした。ずっと運動はしていなかったので最初は100m走っただけで気分が悪くなりました。でも走っている間は走ることに集中する「無心」の状態や、今流行の言葉ですが「マインドフルネス」の状態になり、精神的なストレスが解消されると気付きました。メンタルヘルスの研究者としての興味もあってはまっていきました。最初は10kmマラソンの大会でしたが、ハーフマラソンを経て4カ月でフルマラソンに挑戦していました。その面白さから以来毎年10回ほどフルマラソンを完走。ウルトラマラソン(100km)や海外のマラソン大会に次々に出るようになりました。― 昨年からは夏と冬のトライアスロンも始められま  した。トライアスロン=*注=は「しんどい」と  いう印象しかないのですが、 50歳を過ぎてなぜ  そんな競技を始めたのですか?山路 色々なマラソン大会に出るうちに新しいことに挑戦することのメンタル面への良い効果も実感したからです。それに以前、国際協力機構(JICA)派遣のリハビリテーション人材養成プロジェクトで中国・北京に滞在中に気功を体験し、心と体の動きが密接に結びついていることを学びました。うつ病予防などメンタルヘルスには体を使った新しいことを始めることが有効だと身を持って体験したかったのです。トライアスロンはランに加えて、スイム(水泳)とバイク(自転車ロードレース)があります。実はトライアスロンをやろうと決めた時には25m程度しか泳げませんでした。本を買ってきてユーチューブを見ながら研究し、TI(トータル・イマー山路 博文 教授広島国際大学 総合リハビリテーション学部リハビリテーション学科トライアスロンには「しんどい」以上の魅力夏も冬も挑む鉄人このコーナーは、2020東京オリンピック開催にちなんだ『Team常翔』による連続インタビュー企画です。やまじ・ひろふみ鹿児島県内の高校を卒業後、専門学校で作業療法士の資格を取り、病院勤務を経て、1993年広島市精神保健福祉センターに勤務。働きながら1995年広島大学法学部第二法学科卒。2003年同大学院医学系研究科保健学専攻修士課程修了。2006年同保健学研究科精神機能制御科学専攻博士課程後期修了。2004年近畿福祉大学社会福祉学部助教授。2006年国際医療福祉大学保健医療学部准教授。2011年広島国際大学保健医療学部リハビリテーション学科教授。2013年から現職。作業療法士。健康運動指導士。広島国際大陸上競技部顧問。博士(保健学)。北海道の持久系競技の3大会(サロマ湖100kmウルトラマラソン、ビホロ100kmデュアスロン大会、湧別原野オホーツククロスカントリースキー大会)を1年で完走すると贈られる「道新オホーツクトリプルマスター賞」を今年2月に受賞。鹿児島県出身。東広島キャンパスに新しくできたばかりの陸上競技場で4月の台湾の大会で09FLOW | No.84 | May, 2019

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