常翔学園 FLOW No.83
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04March, 2019 | No.83 | FLOW巻頭特集新卒生からの「エール」YELL2019  バレーボール部ではアタッカーとして活躍したスポーツ女子の赤木さん。大学は国公立大学を目指すと高校2年のクラス分けの段階で心に決めました。昨年11月に難関の京都府立大の推薦入試を受験。見事合格を勝ち取りました。進学する生命分子化学科は、自分の好きな有機化学の学びから見つけました。同学科は提出課題も多く、勉強が厳しいようですが、「入学後は好きな化学をより深く学んで、将来は企業で化粧品の研究開発に携わりたいです。自分もキレイになれたらうれしいですから」と女性らしい夢を見ています。 両親の影響で小学5年からバレーボールを始め、常翔学園高でもバレーボール部で活躍。3年生では副キャプテンを務めました。クラブ活動での一番の思い出は、最後の試合の大阪高校総体で格上の高校に勝利し、ベスト16に入ったことと振り返ります。「他校のチームよりも平均身長が低い分、力では勝てないので、頭を使って勝とうとチームみんなで話し合い練習した結果です」と胸を張ります。休みは盆と正月のみで、本気で取り組んだ分、チーム内で何度も衝突はありましたが、苦楽をともにしたかけがえのない生涯の仲間を得ることができました。 文化祭実行委員を務めたり、球技大会のドッジボールで優勝したり、クラブ以外でも充実した3年間でした。常翔学園高は模擬試験や授業の課題も多くクラブ活動との両立は大変でしたが、それが自分には合っていたと言います。後輩には「部活は厳しいけれど今しかできない。人間的に成長もできるし、得るものは多いのでぜひ続けてほしい」と文武両道を信条とする赤木さんならではのエールを送ってくれました。バレーボール部で得た生涯の仲間赤木 千夏さん■ 京都府立大学 生命環境学部 生命分子化学科 進学常翔学園高校3年(特進Aコース理系)あかぎ・ちなつ  元球児の父の影響で小学2年から少年野球を始めた村田さんは、常翔学園高でも迷わず硬式野球部に入部し、3年では副キャプテンでエースを任されました。昨年の高校最後の夏の北大阪大会4回戦では全国で春夏連覇を果たす大阪桐蔭高を相手に先発。ゲーム前半は善戦しましたが、結局コールド負け。「それでもチームメートから『ナイスピッチング』と声を掛けられ、悔しさとうれしさで男泣きしました」と振り返ります。 涙の裏には苦労したけがとの戦いがありました。2年の春過ぎに足を疲労骨折し、治療後も痛みがなかなか消えなかったのです。原因が分からずに悩んでいた夏も終わるころ、ある柔道整復師から「痛みの原因は走り方にある」と指導を受けるとうそのように痛みが消えたのです。リハビリに興味を持ち、理学療法士を目指すきっかけでした。 進学する広島国際大は硬式野球部の監督から勧められ、大好きな硬式野球と理学療法士の両立が可能な大学と知り、自分に合っていると思いました。大阪からも遠く、初めは躊躇しましたが、オープンキャンパスで充実した寮やのどかな環境が気に入り、内部推薦で受験し進学を決めました。「高校でバッテリーを組んだ仲間と一緒に進学するので、これからは大学野球で上を目指します。学業では海外の最先端技術を学ぶため国際リハビリテーション研修にも参加したいです」と意欲的です。将来は、トップアスリートを支えるスポーツトレーナーになりたいと夢を語る村田さん。後輩には「勉強とクラブ活動、どちらもできないとだめ。文武両道を意識して充実した高校生活を送ってください」と自身の経験を踏まえてエールを送ってくれました。けがを克服し見つけた理学療法士への道村田 雄駿さん■ 広島国際大学 総合リハビリテーション学部  リハビリテーション学科 理学療法学専攻 進学常翔学園高校3年(文理進学コース)むらた・ゆうと

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