摂南大は阪神・淡路大震災記念日の1月17日と翌18日、復興庁などの後援の下、「食べる!遊ぶ!復興支援する!!気仙沼出張屋台村@南京町広場」を神戸市南京町広場で開催しました。同イベントは経済学科植杉大教授のゼミ生4人が中心となって企画・運営を行い、2日間で45人の学生がブースでの調理や物品販売などに協力。また、高大連携事業の一環として、常翔学園高と常翔啓光学園高の生徒5人も会場アナウンスなどを担当しました。5人は当日だけでなく、摂南大生とのワークショップ、神戸フィールドトリップ、応援SNS の開設などを通じて、約半年間にわたって大学の学びを体験しました。 2017年3月に閉村した宮城県気仙沼市の「復興屋台村気仙沼横丁」を南京町広場で復活させ、気仙沼の観光や特産品、復興の歴史と南京町の魅力を同時に発信しようという活動に、阪神・淡路大震災を経験した来場者からは「震災を知らない学生がこのような取り組みを行っているのは素晴らしいこと。これからも続けてもらいたい」という声が聞かれ、当日の様子はメディアでも紹介されました。学生らが神戸南京町で東日本大震災復興支援イベントを開催優秀賞を手にした小林さん発明したコード用結束具を手に笑顔の森崎さん大勢の来場者でにぎわった飲食ブース 森崎達也さん(大阪工大知的財産専攻専門職学位課程1年)の考案した円管型のコード用結束具が意匠権を取得しました。森崎さんは2017年度の「デザインパテントコンテスト」(文部科学省、特許庁ほか主催)で優秀賞を受賞し、昨年3月、特許庁に受賞作品の意匠登録を出願。厳正な審査を経て同年11月に登録が認められました。現役学生・院生の意匠権取得は同大初の快挙です。 森崎さんが結束具というアイテムに着目したのは、自宅で使っている電源コードをすっきり安全にまとめるのが難しいという身近な悩みがきっかけでした。円管には側面に切れ目があり、そこからコードを収納します。マグネットで複数の円管をまとめることもでき、密集した配線が原因の火災対策などに有効です。更に、自動車内部の配線コードの保護にも応用が可能で、コンテストでは幅広い分野で活用できる汎用性などが高く評価されました。森崎さんは「意匠権を取得しただけでは意味がありません。次の目標は在学中にこの知的財産を実用化することです」と今後の意気込みを語ってくれました。森崎達也さんが現役学生・院生初となる意匠権を取得 小林冬弥さん(大阪工大ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程1年)が開発した小児用電動義手が、日本最大級の自作ハードウェアコンテスト「GUGEN2018」で優秀賞に選ばれました。 同義手のベースとなったのは、小林さんの指導教員である吉川雅博准教授らが開発した成人用電動義手「Finch」。軽量かつ3本の指でしっかり物をつかめるという特長を生かしつつ、子供向けに更なる小型軽量化を実現したうえ、3Dプリント部品と汎用部品を用いることで製作コストを5万円以下に抑えました。 また、腕を挿入するソケットのサイズをユーザーの成長に合わせて変更するなど、カスタマイズが容易なことも3Dプリント部品の大きな利点です。玩具のようにビビッドな配色で子供の関心を引くデザイン上の工夫も可能になりました。 小林さんは受賞にあたり「日本は欧米に比べて小児用義手の開発が遅れているという社会問題に対し、何かできることはないかと考え、この義手を開発しました。将来はユーザーとの距離が近い製品を開発し、人の生活に寄り添うエンジニアを目指したいです」と目標を聞かせてくれました。小林冬弥さんが開発した小児用電動義手がハードウェアコンテストで優秀賞を受賞 広島国際大は2月1日、地域住民に対して健康相談、健康教室、健康指導などを行う「しあわせ健康センター」を東広島キャンパスに開設しました。医師、理学療法士、管理栄養士などの資格を持つ同大教員がスタッフを務め、地域住民が気軽に体の悩みや不安を相談できる機関を目指します。 同大は2017年10年から「言語聴覚健康センター」で飲み込み・言葉・聞こえなどの健康相談に応じてきましたが、「しあわせ健康センター」では既存の内容に加えてより事業の幅を広げ、一般的な健康相談からリハビリ・子育て・介護・薬・食事までさまざまなニーズに対応します(医療機関受診者や要介護認定者は対象外)。今後は地域住民対象の健康調査を実施するとともに、介護予防や女性の産前・産後支援プログラムを実施するなど、地域の健康寿命延伸に寄与する幅広いサービスを提供していきます。更に2020年4月には新設の「健康増進センター(仮称)」に移転し、設備もいっそう拡充する予定です。地域の健康寿命延伸に寄与する「しあわせ健康センター」を開設マグネットにより、保護したコードを安全にまとめられる26March, 2019 | No.83 | FLOWYouTubeで動画配信中!
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