常翔学園 FLOW No.83
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09FLOW | No.83 | March, 2019 常翔学園高ラグビー部で花園の全国高校ラグビーにも出場経験のある中川さんは、お笑いの世界をリードする“よしもと”の若手マネジャーです。5組のタレントを担当して全国の劇場やテレビ局を走り回る毎日ですが、今やイベントのプロデュースも任されるまでになった頼られる存在です。……………………………………………………………………… ラグビーで中川さんは一貫してフッカーやプロップと呼ばれるポジションでした。スクラム最前列で相手フォワードと激しく組み合うため、チームの中でも体重が重く、がっしりした体型の選手が担います。今も体重118㎏で存在感十分な中川さんですが、存在感は体重のせいだけではありません。入社5年目にして既にマネジャーとして芸人からも会社からも大きな信頼を得ているからです。「中川にお願いしたらテレビやラジオに出してくれる」「やりたいイベントを企画し実現してくれる」という評価を得るようになったのは、大御所の西川きよしさんのマネジャーを入社1年目から担当していることが影響しているようです。「半世紀以上もこの世界で活躍されている方からテレビ局の人との話し方や仕事の取り方などマネジャーの仕事を一から教えてもらえました。若い後輩芸人や新入社員にも気軽に話し掛けられる姿を見て、自分も謙虚な気持ちを忘れないでいられます」と話します。 中川さんがこの業界を目指したのは、吉本新喜劇をテレビで見て育ったお笑い好きで、大学時代にもナインティナインや千原ジュニアの深夜ラジオ番組に親しんだからでした。よしもとクリエイティブ・エージェンシーに入社してからはマネジャー一筋で、現在は西川さんやテンダラー、モンスターエンジンなど5組のタレントを担当しています。 マネジャーの仕事は芸人をプロデュースすることですが、中川さんは芸人との信頼関係作りが大切と考え、「体調管理や私的な部分も把握できるよう常に心掛けています」と話します。これまでマネジャーの仕事以外にもチャレンジしてきました。2月に大阪城公園内にオープンした「COOL JAPAN PARK OSAKA」で開催中の『KEREN』という大阪発のオリジナルレビューや同公園内の体験型ナイトウォーク「SAKUYA LUMINA」などにも携わり、「入社前はお笑いとメディアのイメージが強い会社でしたが、多くのイベント事業にかかわることができて刺激を受け、もっと多くの人を笑顔にしたいという気持ちになりました」と“よしもと”の凄さを実感する日々です。「今後はいろんな芸人さんに『あっ!中川』とすぐに認識してもらえるマネジャーになりたいです。また、お世話になったラグビーが今以上に発展するよう、仕事を生かして恩返しもしたいですね」と夢を語ります。 高校、大学ともラグビー部では先発の15人には入れず「チャンスがあったら使ってもらえる選手でした」と振り返る中川さん。それだけに後輩たちへは「スポットライトが当たらなくても、今いる自分のポジションを全うすることが大事。将来必ずその経験を生かせるので濃密な1日1日を過ごしてほしい」とエールを送ってくれました。西川きよしさん(右)と打ち合わせをする中川さん=よしもと西梅田劇場(大阪市北区)の舞台袖で「もっと多くの人を笑顔に」の思いを胸にイベントもプロデュースする若手マネジャー■ なかがわ・たかし2010年常翔学園高校卒。同校ラグビー部で3年時に全国高校ラグビー全国大会に出場。2015年青山学院大学法学部卒。同大学ラグビー部では学生コーチも務めた。同年よしもとクリエイティブ・エージェンシー入社。マネジメント本部マネジメントセクション大阪所属。大阪府出身。中川 天 さんよしもとクリエイティブ・エージェンシーマネジャー

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