2019年度 校長方針 本校は、ここ10年来の教育改革や学習環境の整備ならびに中学校開設等に伴い、大学合格実績が向上し、また現在社会が求めるキャリア教育の実践なども評価され、地域では安定した人気校として認知されつつある。今後更に少子化が進む中、確固たる地盤を築くためには、学力層の底上げと学力上位層を獲得することが必要で、そのためには、2020年度から実施される大学入試(高大接続)改革を見据えた進路指導を遂行しなければならない。 本校が掲げる将来像「充実した進学指導とキャリア教育で、高い学力と人間力を兼ね備えた人材を輩出し、誰もが入学を強く望む地域有数の進学校になる」の実現のため、それに向けた取り組みに邁進するとともに、時代が求める教育を探求し、生徒、保護者からの厚い信頼を獲得することを目指す。主な施策●全教員がiPadを活用しての教科指導、 進路指導等を実践●大学入学共通テストを意識した授業展開と テスト問題作成●新教育課程及びコース改編検討プロジェ クト立上げとスキームの構築●ガリレオプランの充実、英語表現力の強化、 海外研修の実施●教育イノベーションセンター開設をはじめ とした組織改編と業務の見直し●2020年度大学入試合格者数・進学者数 目標 ①大学合格者数(既卒生を含む延べ人数) 国公立大学 100人以上 関関同立大学 300人以上 ②学園設置大学への進学者数 150人以上(原文に基づき要約)3つのプロジェクトチーム今年を「教育イノベーションの年」と位置付け、校内に「教育イノベーションセンター」と称した組織を立ち上げます。グローバル、ICT、キャリアを3本柱のテーマに据えて、それぞれで教育改革を進めます。特にICT教育の推進では今春から全校生徒がiPadを1人1台持つことになります。一昨年から教員のiPadを活用した教科指導や進路指導を進め、積極的に公開授業も実施してきました。まだ試行錯誤も多いですが、公開することで他校の教員らの評価や意見交換を通して教員のスキルアップにつながっています。「デジタル・ネイティブ世代」の生徒の習熟は早いですが受け身になりがちのため、グループワークやプレゼンテーションなどで主体性を伸ばす授業を行っています。昨年から始めたiPadを使った高校1年でのフィリピン人講師とのオンライン英会話授業では、生徒の英会話に対するハードルが下がり、大きな効果を実感しています。大学入試の新テストにも有効で2019年度には回数を増やすことも検討しています。新学習指導要領を先取りした探究型教育10年以上前から進めてきたキャリア教育は本校のブランドに育っています。高校の企業探究学習、ヤングリーダーズプラン、ガリレオプラン、夢発見ゼミなど、アクティブ・ラーニングを通じ思考力、判断力、表現力を養成します。これを近年大きく向上してきた大学進学実績とともに更に磨きをかけていきます。探究型教育は新学習指導要領を先取りしたもので、他校からの視察も絶えません。「学び」のデジタル記録であるeポートフォリオにも記録し、生徒らの大学入試などにも活用します。また、文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定を目指して理系教育の更なる充実を図り、大学入試により的確に対応できるコース改編の検討も進めます。中高体育館の建て替え計画も具体的に進めます。今後も本校の掲げる将来像「誰もが入学を強く望む地域有数の進学校」の実現に向け新しい教育に積極的に取り組んでまいりますので、保護者の皆様のご支援をお願い申し上げます。常翔学園中学校・高等学校校長 北尾 元一きたお・もとかず07FLOW | No.82 | January, 2019グローバル、ICT、キャリア教育3本柱で教育イノベーションを加速巻 頭 特 集年 頭 所 感NewYear’s Message 2019
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