2019年度 学長方針 これから大きく変化する社会に対応するため、将来に向けた中長期の方策のもと、本学は将来像「ともにしあわせになる学び舎」を実現すべく、質の高い魅力ある教育を提供し、地域の健康を守り、人々のしあわせを支えるにふさわしい知識・能力・態度を持った人材を育成するため、全教職員が一丸となり大学改革を推し進める必要がある。 具体的には2020年度に計画する学部新設、改組、2キャンパス体制移行など、大規模な組織再編を翌年度に控え、これらについて万全な準備を行うとともに、教育改革を柱に、研究推進、地域連携・交流を推し進める。加えて、これらを実現させるためのキャンパス整備を同時に行うことで、ユニバーサルキャンパスの実現を目指し、学部やキャンパスを越えた教育、研究の推進及び地域連携・交流の更なる促進を図る。 これらの改革を着実に実行することで、「地域の健康を守り、健康寿命を延伸する健康・医療・福祉分野の総合大学」として確固たる地位を確立するとともに、財政基盤の安定化のための土台を築き、「選ばれる」「魅力ある」オンリーワンの大学として持続的発展を目指す。主な施策●新たな教育体系・教育体制「第2次広国 教育スタンダード」の基盤構築による、 教育の質保証及び質的転換●「介護予防に焦点を当てた健康寿命延伸の ための地域包括ケアシステムの展開」を 目指した研究活動の推進●「健康スポーツ学部」「健康科学部」等、 学部・大学院の改組・再編準備●多様な人々の交流・学びの場となるキャン パス、安心安全なキャンパスの整備●「健康福祉・介護予防」のまちづくり推進●健康・医療・福祉分野の総合大学として のブランド確立●入学者確保と外部資金の獲得等による 財政基盤の強化●組織体制の整備(原文に基づき要約)ICT活用学修のシステム開発を急ぐ昨年は西日本豪雨災害で約3週間の休講を余儀なくされましたが、いろいろとやらなければいけないことが見えてきました。気候変動で今後も自然災害が起こることを前提に、その時に教職員・学生一人一人がどう動くべきか(タイムライン)を再確認し、情報共有・発信の方法も見直します。東広島、呉の両キャンパスとも地域住民の避難所にもなりますが、住民参加の避難所運営も検討します。現在は一部での利用に留まっていますが、遠隔授業や録画授業、テレワークといったICT活用の充実の必要性も痛感しました。また、少子化が進み、人生100年時代を迎える日本では、社会人、高齢者らが学べる体制整備が課題ですが、そのためにも録画配信を含めICTをフル活用した学修システム開発が急務で、それができればオンリーワンの強みになります。多様性を理解し、チームで活躍できる学生の育成をブランドに来年2020年度の健康スポーツ学部開設を前に今年は「飛躍に向けた準備の年」です。スポーツ科学や健康分野に高校生の関心は高く、トレーナーの国際資格を取得できるカリキュラムも検討しています。本学は健康・医療・福祉分野の総合大学として学生が多様な視点で学べることが強みです。人工知能(AI)の進展で10年先には職業の中身が激変することが予想される中、健康スポーツ学部は更に新たな視点を加えます。本学ではどんな時代の変化にも柔軟に対応できる学生を育てる教育を実践していますが、専門職連携教育(IPE)ではチームで活動する際に重要な事項を学びます。健康・医療・福祉分野の事例を基にした演習では、他大学にない多様性・規模で実施していきます。研究推進では「健康寿命の延伸」をテーマに全学で取り組みます。東広島キャンパスの「しあわせ健康センター」では地域住民の健康相談や健康支援などを行います。今後も地域に根ざした「選ばれる大学」「魅力ある大学」づくりを教職員一丸で推進しますので、保護者の皆様のご支援をお願い申し上げます。広島国際大学学長 焼廣 益秀やけひろ・ますひで06January, 2019 | No.82 | FLOW健康スポーツ学部開設や教育改革へ飛躍に向けた万全な準備の年に注)健康スポーツ学部・健康科学部は設置構想中。設置計画は予定であり変更になる場合があります。
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