13FLOW | No.81 | November, 2018 東南アジア南部の共和制国家。首都はジャワ島にあるジャカルタ。東西に長く、世界最多の1万7000余りの大小の島により構成される。人口は約2億5500万人で世界第4位。世界最大のムスリム人口を有する。 1945年にオランダから独立宣言し、1949年に国際法上の独立承認。多民族国家で、言語や宗教も多様。1500社を超える日本企業がインドネシアに進出している。近年、日本文化がブームで日本語を学ぶ人が増え、大相撲やアニメなど日本文化関連イベントも多い。インドネシア共和国イェティ・シェルピアティさんYeti Syelfiati寛容で自由な「ムスリム文化」お国自慢相手を気遣って「NO」と言えない日本人日本語の面白さを伝えたい 常翔学園の設置学校で学ぶ留学生を紹介する「GLOBAL VOICE」。第3回は、インドネシアから摂南大大学院に留学中のイェティ・シェルピアティさんです。敬虔なイスラム教徒ですが、小さいころから日本文化になじんできました。日本語とインドネシア語の比較研究をするイェティさんに、インドネシアの魅力や、日本での生活で実感したことなどを聞きました。 1991年インドネシアのスマトラ島生まれ。小学2年からジャワ島で育つ。同島のバンドンの高校から国立パジャジャラン大学日本語学科に進学。同大卒業後、2018年摂南大大学院に進学。農業で米作りをしながら父は伝統人形の工場を、母はレストランを経営。摂南大学 大学院国際言語文化専攻修士課程1年PAKISTANSRI LANKAIRANCHINAINDIAAFGHANISTANKAZAKHSTANフィリピンJAPANMONGOLIABay of BengalArabian SeaIndian OceanSea of JapanPacificOceanEastChina SeaUZBEKISTANKYRGYZSTANTAJIKISTANNEPALBHUTANBANGLADESHSOUTH KOREANORTH KOREATURKMENISTANマレーシアオーストラリアジャカルタ インドネシア人の何事にも寛容なところが大好きです。日本人と比べれば時間にもルーズですが、細かなことを気にしない自由さがいいです。私はイスラム教徒で今でも1日5回のお祈りを欠かしませんが、インドネシアでも普段からスカーフは着けていません。宗教的にも寛容で、スカーフを着けていなくても非難はされないのです。 辛味調味料のサンバルを使ったインドネシア料理はお勧めです。食材は野菜、コメ、魚などで日本と似ていますが、魚は生では食べません。サンバルを使ったナシゴレン(焼き飯料理)は有名ですが、私は母の作るナシゴレンが大好物です。ただコメはインドネシアのインディカ米より日本のコシヒカリの方が美味しいですね。 ジャワ島は観光地として有名ですが、私はジャワ島にある父の故郷のスカブミ近くの美しい海が好きです。小さいころからよくダイビングに行きました。海に囲まれた島国なので地方に行くと観光客の来ないきれいなビーチがたくさんあります。スカブミ近くの海岸サンバルを使った魚料理(右)
元のページ ../index.html#14