常翔啓光学園高の生徒らが「枚方まつり」に参加全学部・全学科の研究・技術シーズを一挙公開研究内容について企業担当者に解説する学生 広島国際大の学生らが開発した高齢者の調理を補助する装置が、「福祉機器コンテスト2018」で特別賞(学生部門)を受賞しました。 今春卒業した高良宗尚さんのアイデアを引き継ぎ、寺田朋哉さん、古堅遥平さん、元折光一さん(いずれもリハビリテーション支援学科3年)が共同開発した「IHソレこんろじゃけん」は、同装置を調理用IHヒータに取り付ければ、ガスこんろを使う要領で簡単にIHヒータを操作できるという優れものです。着衣着火の恐れがなく安全性の高いIHヒータですが、ガスこんろに慣れた高齢者にとっては操作方法が分かりづらく、自炊への心理的ハードルとなってしまうケースが少なくありません。この課題を解決し、高齢者の自立した生活を支援する独創的なアイデアが高く評価され、今回の受賞につながりました。広島国際大の学生らが開発した福祉機器が特別賞を受賞同機器を使えば、つまみをひねるだけでIHヒータの火力調整が可能に表彰を受けた三木さん 三木隆哉さん(常翔学園高1年)のナミアゲハの変態過程に関する研究作品が、大阪府学生科学賞の最優秀賞の一つ「堺市長賞」を受賞しました。一昨年の優秀賞受賞に続く快挙です。 就学前から昆虫や植物に関心を持ち、地元の豊中市が主催する小中学生対象の理科展などでも優秀な成績を収めてきた三木さん。ナミアゲハを初めて研究対象として取り上げたのは小学3年の時で、今回の受賞作品は約8年間にわたる地道な観察・実験の集大成です。ナミアゲハの蛹にある突起に着目し、その組織が成虫の背中の内部と外骨格を形成する機能を持つことを明らかにしました。さなぎ 8月25日、26日の「枚方まつり2018」に同高の生徒らが参加しました。初日は吹奏楽部とラグビー部がパレードに参加。2日目は2年の6~11組が学習の成果をパネル展示で発表しました。同高は昨年度から枚方青年会議所と連携し、枚方市の魅力を探り、地域の課題を解決するPBL型学習を2年生の「総合的な学習の時間」に実施しています。今年は「困っている人を助ける」をテーマに学習を進め、各クラスの優秀作品を枚方まつりで展示。来年のクエストカップに向け、今後更に作品をブラッシュアップしていく予定です。 9月20日、21日の2日間、智と技術の見本市「大阪工業大学イノベーションデイズ2018」を梅田キャンパスで初開催し、教員が取り組む200件以上の研究・技術シーズを一挙に公開しました。全学部全学科の特色ある研究を一堂に集め、パネル展示や研究成果物のデモンストレーションを行ったほか、全国でも有数の規模を誇る「八幡工学実験場見学ツアー」などを同時開催。企業との産学連携マッチングを後押しし、同大の持つ豊富な研究・技術シーズを事業化・製品化につなげる目的で実施しました。 当日は企業の新規事業担当者やエンジニア、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校の高校生や留学生など約550人が来場。教員だけでなく学生も説明員として参加し、自身が携わる研究の内容を来場者に解説しました。「教育イノベーションセンター」開設記念のフォーラムを開催大学改革について講演する安西氏 摂南大教育イノベーションセンターは11月10日、同センターの開設を記念する「教育イノベーションフォーラム ~アクティブ・ラーニング、その先へ~」をOITホールで開催し、学園教職員など約250人が参加しました。 講師として登壇したのは、文部科学省参与(高大接続改革担当)などを務め、国の高等教育改革を第一線で推進する安西祐一郎氏。安西氏は「高大接続と大学改革:現状と展望」をテーマに、「大規模な教育の変革が起こりつつある今、教育以外の分野にもアンテナを張り、イノベーションのあり方の変化に敏感になることが必要です」と述べました。講演後は参加者から出た質問を中心に荻田喜代一副学長、石井三恵同センター長らとディスカッションを行いました。 同センターは同大の教育改革の中心を担う組織として今年4月に開設。教育の質保証に向け、教員の教育力向上や教育プログラムの開発などを支援する取り組みを進めています。パレードに参加した吹奏楽部の生徒ら三木隆哉さんのチョウについての研究が大阪府学生科学賞最優秀賞を受賞10November, 2018 | No.81 | FLOW
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