常翔学園 FLOW No.80
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26August, 2018 | No.80 | FLOW学校法人常翔学園理事長 久禮 哲郎     くれ・てつお地域・企業・時代の要請に応える2つの新学部 このたび理事会で理事長に再任されました。18歳人口の減少が始まる2018年を迎え、この2年間「選ばれる学校を」の合言葉のもと努力を払っていただいた教職員の皆様に最大限の敬意を表します。人口減少時代の高等教育のモデルがまだはっきり見えませんが、「学生・生徒のため」という経営の軸はこれからも変わりません。理事長として4期目ですが、新たな緊張感と覚悟を持って邁進してまいりますので、一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。梅田キャンパスを次のステップに 3期目は大阪工大梅田キャンパス開設という大プロジェクトに取り組みました。メディアの注目を集め、学園の存在感アップという成果が出ています。4期目はこの“梅田キャンパス効果”を次のステップに進めて学園のブランドアップにつなげます。設置各大学の講義を梅田で受けられる遠隔授業の実現、アクセスの良さを生かした学び直しの社会人教育の拠点作り、大阪商工会議所と連携したXportを舞台にオープンイノベーションの推進、もちろん学園設置各学校の情報発信基地としての活用も更に促進します。特に広島国際大の魅力を常翔学園高、常翔啓光学園高だけでなく近畿圏の高校生にアピールする場にもします。研究力アップへ人材のグローバル化、高度化も 競争を勝ち抜くうえで優秀な学生・生徒を獲得していくことが求められますが、そのために教育改革による教育力強化を教職員一丸で取り組みます。世の中の構造が変化する中で、既成概念にとらわれない不断の改革が必要で、若手の教職員がもっと自由に活躍できる環境づくりにも取り組みます。また、設置2高校から3大学への学園内進学の連携体制をこの2年間で確立します。 研究力アップのために、公正な評価制度の確立で教員の能力や積極性をもっと引き出すとともに、人材のグローバル化や高度化も積極的に進めます。新設農学部で融合教育を実現 2つの新学部(摂南大農学部と広島国際大健康スポーツ学部。いずれも設置構想中)の2020年開設は4期目の大きなテーマです。摂南大農学部のキーワードは「産官学連携」と「融合教育」。バイオ、食、高齢化といった現代の農をめぐる課題には産官との連携が不可欠です。また、薬学部と看護学部もある枚方キャンパスへの設置は融合教育にうってつけで、隣接する大阪工大情報科学部とも連携しICT(情報通信技術)を活用した「スマート農業」を学べる新時代の農学部を目指します。広島国際大は地方の独自性ある健康・医療・福祉分野の総合大として存在感を更に高めるため、スポーツを通じて地域の市民の健康問題解決にも寄与します。学園創立100周年に向けた“スクラム元年”に 教職員の皆様には社会から期待される学園の一員としての誇りとともに、少子化時代を勝ち抜くための危機意識も共有していただきたいです。定員を厳格に守るためには、収支バランスの取れた私学運営は難題で、生産性向上、省力化、合理化は欠かせません。2022年の学園創立100周年に向け、今年を学園の特色であるラグビーにちなみ“スクラム元年”にして教職員一丸となって前進していきたいと思います。

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