「キラリ*Josho note」page24は、東京パラリンピック陸上100m、200mへの出場を目指す広島国際大の青木涼さんと、兵庫県丹波篠山の観光大使として大好きな地元のPRに奔走する大阪工大の尾嶋珠里希さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生たちを紹介します。観光大使の2人で(右が尾嶋さん)大阪工業大学 建築学科3年尾嶋 珠里希 さんおじま・じゅりき観光大使として地元へ恩返し各地のイベントに奔走の日々 「自分を育ててくれた篠山が大好き。城下町の雰囲気を残す街並みや四季折々の美しい自然や景観、黒豆やお茶をはじめとする特産品など、語りきれないぐらいの魅力が篠山にはあるんです。片道2時間の通学は大変ですが、地元の景色を見ると“ホッ”とします」と笑顔で地元愛を語る尾嶋さんは、この春から丹波篠山観光大使の7代目に就任しました。持ち前の明るさと人当たりの良さを生かし、市内外で行われる特産品PRイベントや観光キャンペーンで丹波篠山の魅力発信に奔走する毎日を送っています。 兵庫県一の茶どころ篠山市の味間地域で6月2日、3日に開催された丹波茶のPRイベント「大国寺と丹波茶まつり」も出番でした。報道関係者やアマチュアカメラマンの約100台のカメラが並ぶ撮影会。30℃を超える真夏日の中、尾嶋さんは方々から飛ぶカメラマンからの要望にも気さくに対応し、最後まで笑顔を絶やしませんでした。「観光大使になって、これまで知らなかった地元の歴史や風土を知るだけでなく、地元が抱える高齢化問題についても真剣に考えるようになりました。大好きな地元だからこそ、もっと深く知りたいし勉強したい。そして一人でも多くの人に『篠山って良い所だね』と言ってもらいたい」と意欲を見せます。 そんな尾嶋さんの夢は建築士になり篠山に事務所を構えること。進学先に大阪工大の建築学科を選んだのは、同学科が重きを置く“手を動かして考える教育”で建築のスケール感を肌で感じ、学ぶことが夢への近道だと考えたからです。お気に入りの「設計演習」では、“住む人や使用者のことを第一に考えた設計”を心掛ける尾嶋さん。「初めて習うことが楽しくて集中していると時間を忘れてペンを走らせてます」と笑います。休みの日には授業で学んだことを自分の目で確認するために、学科の友人を誘い、遠方まで有名建築家が手掛けた美術館巡りをすることも。丹波篠山の魅力をもっと多くの人に「将来は建築士としてしっかりと経験を積んで地元に戻り、篠山の特長を生かした温かみのある人と人との交流拠点となるような建築を手掛けたいです」と話します。どこまでも地元愛がキラリと光る尾嶋さん。夢の実現へ一歩ずつ進んでいます。24August, 2018 | No.80 | FLOW
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