常翔学園広報誌 FLOW 79号
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13FLOW | No.79 | May, 2018 全国の建築・デザインを学ぶ女子学生を対象とした卒業設計・製作のコンペティション「デザイン女子No.1決定戦2018NAGOYA」で、吉本弥由さん(大阪工大ロボティクス&デザイン工学専攻博士前期課程1年)の作品が応募作品133点の頂点となる最優秀賞と都市・建築部門賞の2冠に輝きました。 受賞作「世界はときどき美しい」は、吉本さんの地元・尼崎の街から31の場所を選び、そこで過ごしたかけがえのない思い出や普段何気なく過ごしている日常を形にしました。審査では女性らしい心象風景を見事に具現化した点が高く評価されました。 吉本さんは「31という数字にはカレンダーをめくるように毎日違う景色が広がるという意味を持たせています。自分が作品を作る上で大切にしたいと考えた日常や思い出を形にすることができました」と受賞の喜びを語りました。JOSHO NEWS & TOPICS 福岡県大牟田市が主催した「民間空き家利活用・改修学生コンペ」で、全国から応募のあった26作品の中から最優秀賞に選出された萩原克典さん(大阪工大建築・都市デザイン工学専攻博士前期課程2年)の提案に基づく空き家の改修工事が完成し、4月1日に一般向けの内覧会が開催されました。同コンペは、「生まれ変わる空き家 ~空き家から生まれる新たなコミュニティ~」をテーマに、人口減少が続く同市の課題である空き家を利活用するモデル事業として、全国の学生・生徒を対象に行われました。設計課題の空き家を地域のコミュニティ活動の場、ゲストハウスやシェアハウスとしてリニューアルし、人と人との交流を通じて新たな価値を生み出す提案を募集したものです。萩原さんの受賞作品のテーマは「地域と共生しながら住まう まちの宿り」。空き家を「大牟田市のみんなが利用する新しいまちの居場所」として改修するというコンセプトの下、そこに住む学生、訪れる地域の高齢者など、どの年齢層にも使いやすい設計となっています。リビング機能を備えた「まち土間」や、多くの人が腰掛けて会話を楽しめる縁側など、多人数の人々が交流できる開放的な家づくりのアイデアとコストを意識した実現性が高く評価されました。実際に工事が行われた空き家は、既存の縁側を約20㎡の広々としたウッドデッキに改修。ここで花見や茶会なども開催できます。この空き家は今後、学生のシェアハウスやゲストハウス、地域サロンなどの活動・交流の場として活用される予定です。「家屋だけでなく、美術館や商業施設など、人と人との交流が生まれる公共施設の設計に携わりたい」と将来の夢を語る萩原さん。既に幅広い建築物の設計を手掛ける建築設計会社に就職が内定し、建築士としての第一歩を踏み出す萩原さんの今後の活躍に期待が膨らみます。広々としたウッドデッキは、地域住民らの交流の場に坂田昌平副市長から表彰を受ける萩原さん(右)協定書にサインを交わした西村学長(右)と上野信子区長表彰状を手に笑顔の吉本さん、受賞作品の模型の前で萩原克典さんの空き家利活用の提案が形に吉本弥由さんがデザイン女子No.1決定戦で2冠 18の私立大学が集まり、関西の大学スポーツの振興と人材育成や産業の創出などを目的として4月に創設された「大学スポーツコンソーシアムKANSAI(KCAA)」に大阪工大と摂南大が参加します。3月25日の創設記念シンポジウムでは、摂南大ラグビー部員の金澤功貴さん(法律学科3年)が『「見る」大学ラグビー普及のためのプラン』をテーマにプレゼンテーションを行いました。関西の大学スポーツを盛り上げる「KCAA」に大阪工大と摂南大が参加 3月28日、大阪工大は地域活性化や人材育成などを目的に大阪市北区役所と締結する包括連携協定の調印式を梅田キャンパスで実施しました。具体的な取り組みとしては、学生による同区の地域集会所の設計やイベントへの参画などを予定しています。調印式で西村泰志学長は「大学・地域双方にとってWin-Winの関係を構築していきたい」と述べました。大阪市北区役所と連携協定を締結
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