常翔学園広報誌 FLOW 79号
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11FLOW | No.79 | May, 2018GLOBALVOICE 西アフリカのサハラ砂漠南西端に位置。面積は日本の約半分の197,161㎢。人口は1541万人。国民の95%がイスラム教徒。1960年にフランス領から独立。アフリカでは最も民主化の進んだ国の一つで治安も安定。初代大統領は詩人としても有名なサンゴール。首都ダカールはかつてのパリ・ダカール・ラリーの終着点。公用語はフランス語。サッカーが盛んで2002年W杯ではベスト8。セネガル共和国シッス・シガ さんSiga Ciss★ セネガル人はイスラム教徒がほとんどですが、他の宗教や文化も進んで吸収する寛容な国民性です。日本と同じ「おもてなしの国」としても知られ、助け合いの精神が根付いていて、困っている人を見たら助けてくれます。社交的な人も多く、見知らぬ人ともあいさつを交わすのが基本です。家の前に座って近所の人や友達とおしゃべりするのも独自の文化です。毎日のように夜になると街のあちこちでジェンベというドラムを叩いて民族音楽でダンスが始まります。 セネガル料理はアフリカでも人気の高い洗練された料理です。主食は日本と同じ米です。魚を揚げてからスープで煮込み、そのスープで米を炊くチェブジェンなどの料理が有名です。すべてを大皿に盛って、そこから各自が直接取って食べます。日本人の口にも合うと思います。ユネスコの世界遺産も多く、私の母校の中高一貫校があるゴレ島はかつての奴隷貿易の拠点で文化遺産に登録されています。寛容な「おもてなしの国」お国自慢世界の伝統建築に学びセネガルにふさわしい建築を実現し人が幸せになれる環境をつくりたい  常翔学園の設置学校で学ぶ留学生を紹介する新企画「GLOBALVOICE」。トップバッターは、西アフリカのセネガルから来日し大阪工大で建築を学ぶシッス・シガさんです。3歳で小学校入学を許された秀才の国費留学生です。流暢な日本語で「建築で人を幸せにしたい」と話すシッスさんに、建築への思いや母国・セネガルの魅力について聞きました。 1996年セネガルの首都ダカール生まれ。2000年3歳で小学校入学。2012年国立の中高一貫校を卒業。2014年国費留学で来日、大阪市内の日本語学校で1年、建築専門学校で2年学び、2017年大阪工業大学建築学科3年に編入。 A travers l'apprentissage de l'architecture traditionnelle des cultures du monde entier, mon but est de redéfinir l'identité architecturale de mon pays ainsi que de créer un environnement propice au développement.大阪工大建築学科4年お揃いの生地で仕立てた衣裳で祭日を祝うシッスさん(左から2人目)と従妹ら

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