常翔学園広報誌 FLOW 78号
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就職率の高さと面倒見の良さ■ 中高にとって設置3大学への進学を勧める理由、各大学の 魅力をお聞かせください。田代 一番のアピールポイントは就職実績です。3大学とも就職率ランキングで上位を占め、他の難関大をしのぐケースもあります。また学生を親身に指導してくれる教職員が多いのも魅力です。そのためか卒業後も学校に顔を出してくれるのは学園内大学に進んだ卒業生が多い気がします。また、大阪工大はものづくりの拠点であることが理系の生徒へのアピールになっています。山田 やはり高い就職率と面倒見の良さです。本校の生徒募集の際も高い就職率を数字で示して保護者に説明します。中高6年間のうちに生徒たちに将来の職業について考えてもらいたいという点から言うと、3大学合わせると39学科もあり、世の中のかなりの職業分野をカバーしているのも魅力です。これも学園内大学を勧める大きな理由です。■ 広島国際大は大阪からは少し遠いですが、どんな点を勧め ますか?田代 独自の学科もあり、国家資格の取得に直結する学科も多い大学で、進学した卒業生は「みっちり勉強できました」と言います。卒業後も教え子を気に掛ける先生も多く、その学生に対する面倒見の良さには感服しています。山田 設備の充実ぶりが素晴らしく、資格試験対策にも力を入れており、医療系の進学を目指す生徒には自信を持って勧めます。就職率が高く、資格を取って就職では大阪に帰って来るというケースも多く、保護者には大きなアピールになっています。とにかく見学に行った教員の誰もが生徒を行かせたいと思う大学です。川田 2中高に広島国際大担当の教員を置いて、その魅力を生徒たちに伝える核になってもらっているのも中高大連携の取り組みの一つです。大学側も非常に協力的で、泊りがけでの生徒の見学を受け入れてくれます。また大学の教員も広島から連携教育の授業に出向いてくれます。■ 委員長から見た3大学の魅力は何ですか?川田 ゼミ教育を低学年から行うなど、教職員が学生に向き合いながらきめ細やかな指導を徹底しています。特に就職への取り組みが充実しています。例えば3大学の就職部やキャリアセンターは学生全員の面接をするなど、担当職員が学生一人一人をよく知っているのが大きな強みです。また来学された企業の人たちが感心するほどの教育・実験設備などの良さがもう一つの魅力です。変化の時代でも社会貢献を目指す人材に■ 学園の中高大連携教育を受けた学生・生徒に期待するものは 何ですか?山田 どんな社会貢献ができるかを常に考える人間に育ってほしいです。中高大の間でいろいろ失敗もあるかもしれませんが、先生方の助けで自分の短所を克服し得意分野を見つける力が培われるはずで、社会に出た時にその力を発揮し、活躍してくれると思っています。田代 オックスフォード大のオズボーン准教授の予測では、人工知能(AI)やロボットなどの発達で2030年に今ある職業のうち半分がなくなるとされています。来年中学に入学する生徒たちがちょうど社会に出るころです。そのように世の中が大きく変化する時代にもたくましく強く生きていってほしいです。学園の建学の精神にある「世のため、人のため、地域のため」のように、自分は何をして世の中のためになるのかを一番考えてもらいたいです。川田 最近ものづくり企業の不祥事が目立ち、日本のものづくりはピンチだと言われます。エンジニアなど中軸となる人材の劣化があるのではと思います。そんな中で、常翔学園の設置学校を卒業した人材が、あらゆる分野で日本の競争力を担う中核となってほしいです。エンジニアや医療技術者をはじめ、学園の建学の精神にある「実践的な専門職業人」に育つことを期待します。学園内の更なる情報共有を■ 今後の学園の中高大連携の目標は何ですか?川田 学園内での情報共有や連帯感を更に強める必要があります。その結果として多くの生徒に学園内大学に進学してもらえることが大きな目標です。人口減の時代にあって学園を取り巻く状況も厳しくなります。今後も連携教育のさまざまな魅力を作り出したいと考えます。卒業生版08March, 2018 | No.78 | FLOW夢発見ゼミ(常翔学園高2年)保護者対象学園内大学説明会(常翔学園高)学園内大学の学部の学びを体験(常翔啓光学園高1年)今後の中高大連携教育について協議する委員ら
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