常翔学園広報誌 FLOW 78号
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05FLOW | No.78 | March, 2018 水道工事業を営む父親が卒業生でもあり、寝屋川の自宅から歩いてもすぐの所にキャンパスのある摂南大に愛着を感じていた中川さんは、高校進学時には同大に進むことを考えて迷わず常翔啓光学園高を選びました。 高校入学後すぐにクラスメートから付けられたあだ名が「組長」。「ちょっと怖そう」という印象から付いたあだ名ですが、「そのあだ名で親しまれるならいいかなと受け入れました」と笑います。別の見方をすれば、それだけ1年生の時から落ち着いた頼りがいのありそうな存在感があったということです。実際に3年間担任を務めた教諭は「担任として大きな信頼を寄せる生徒」と太鼓判を押します。特別にHR係に任命し、普段から連絡役などを任せたほどです。 本屋で立ち読みをすることが好きで、1、2年ではクラスメートがあまりやりたがらない図書委員を進んで担当。毎月1冊、新刊本の紹介文を2年間書き続けました。「常翔啓光学園高は楽しいイベントが多く、特に文化祭でクラスのみんなで出店したギョーザの屋台は楽しかったです」と振り返ります。内部推薦で進学する摂南大で建築を学んで、自分で築50年の自宅のリフォームをすることも夢です。「ごみの清掃など地域の役に立つようなボランティア活動も大学ではしてみたい」と言う中川さん。将来は「寝屋川市役所で郷土の街づくりをしたいです」と、寝屋川へのあふれる郷土愛とみんなのために働こうという姿勢が揺るぎません。 後輩へは「時間を無駄にせず、遊びと勉強のメリハリをつけてください。大学合格がゴールではありません」とエールを送ってくれました。 「父親のニュース好きの影響で社会的な出来事に関心ができて、大学で経済学を勉強したくなりました」と話す吉崎さんは、滋賀大経済学部の推薦入試を同学部卒業生の叔父に勧められて受験しました。1次選考の小論文はエネルギー問題が課題文。日ごろからニュースで読み慣れたテーマで「ヨッシャ」と思っ自分の殻を破ったダンスの振り付け吉崎 華子さんたと言います。2次選考はグループ面接で、「大学の授業料無償化の是非」を受験者9人で討論。人前で話すことが苦手でしたが、自分なりに精一杯発言したこともあって合格を勝ち取りました。「電話で先生に報告すると職員室で拍手が起きたのが聞こえて感激しました」。何かにつけて励ましてくれた先生たちが喜んでくれたのがうれしかったと言います。 常翔啓光学園高では3年になって大きな宝物を手にしました。母親の勧めで4歳からヒップホップダンスを続けていましたが、1学期にあった校内のダンス大会に出るクラスのチーム13人の中で、経験を買われて振り付けを任されたのです。「引っ込み思案で最初は尻込みしたのですが、経験者が私しかいなくて仕方なく引き受けたのです。でもお陰で12人の大事な友達ができました」と話します。 滋賀大の推薦合格者の中で早くも友達ができました。「グループ面接で反論されてムッとさせられた相手でした」と笑います。大学では経済学の勉強だけでなく、父親と同じ社会保険労務士の資格取得や、野球部のマネージャーにも挑戦してみたいと意欲的です。高校生活でちょっと自分の殻を破ることができた吉崎さん。後輩には「推薦をもらえたのも普段の勉強で力を抜かなかったから」と地道な努力の大切さを強調しました。■ 滋賀大学 経済学部経済学科 進学常翔啓光学園高校3年(国公立型文系クラス)寝屋川愛あふれる頼られる“組長”中川 卓也さん■ 摂南大学 理工学部住環境デザイン学科 進学常翔啓光学園高校3年(私立型理系クラス)新卒生から後輩に送る「エール」巻頭特集2018YELL
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