常翔学園広報誌 FLOW 78号
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卒業生版04March, 2018 | No.78 | FLOW  母親のインテリア好きに影響されて、小さい時から建築紹介のテレビ番組をよく見ていた松下さんは、やがて空間演出できる建築家を目指すようになりました。「中学の時に自分で調べ、多くの建築家を出している大阪工大に進むことを考えて常翔学園高に進みました」と振り返ります。その後、同大空間デザイン学科の卒新卒生から後輩に送る「エール」梅田キャンパスで建築家への夢の第一歩あ ゆ    み業作品展を見て、「このようなものが作れるようになるんだなあ」とわくわくし、空間デザイン学科を志望しました。学科が入る梅田キャンパスも母親と見学し、「これが大学なんだ。大学ってすごい」とその素晴らしさに母娘で感激。「建築や設計の勉強はもちろん、学部が力を入れている『デザイン思考』の授業も楽しみです」と春からの授業にも期待を膨らませています。 常翔学園高の理系クラスの女子は大切な仲間になりました。文化祭ではクラスで出したじゃがバターの模擬店を担当。雨の中でも列ができるほどの人気で、大きな達成感を得たのも良い思い出です。「先生方のチームワークが素晴らしく、みんなで生徒の面倒を見てくれました」とコースのきめ細かな指導にも感謝しています。 将来は建築士などの資格を取ってデザイン事務所で働くことを目指しています。お菓子作りやスキーなど趣味も多いですが、「今は大学で建築の基礎を身につけることを優先し、時間があればいろんな建物を見ることも心掛けたいです」と地に足の着いた考え方で一貫しています。 後輩へは「内部推薦で大学進学を考えているなら、高校1年からしっかり勉強して定期テストで頑張ることが大事」と実体験に基づいたアドバイスをくれました。松下 歩未さん■ 大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部  空間デザイン学科 進学常翔学園高校3年(文理進学コース)  中学2年で学校から観に行った劇団四季のミュージカル「ライオンキング」が永野さんの人生を変えました。「人間の底力を伝えるような作品の魅力にはまりました」。中学3年になると1人で観に行くようになり、ミュージカルの虜に。「ライオンキング」だけでも32回も観ました。ミュージカルが導いた英語への道永野 大夏さんたい    か 興味はやがてオリジナルの英語のミュージカルにも移り、日本語のせりふと英語のオリジナルのせりふの違いなどが面白くなり、苦手だった英語の勉強に身が入るようになりました。「英語への興味が高じて、ことばそのものの面白さにも気付いたのです。元来の理屈好きも手伝って、英文法が好きになりました」と話します。 高校1年と2年の文化祭では、クラスでミュージカルを上演。1年の「オペラ座の怪人」、2年の「美女と野獣」ではともに演出、台本、主役の3役をこなしてクラスをまとめ上げました。 英語の勉強ではボキャブラリーの不足に気付いて集中的に勉強した成果が出て、高校3年の初めに英検準1級に合格。英語の先生から準1級があれば神戸市外大の推薦入試を受けられると言われ、考えてもいなかった公立大を受験。英語、小論文、面接の試験を見事突破しました。昨年12月1日の合格発表当日、先生がタブレットを持ってきてくれて廊下でネットの合格発表を確認。先生が大きな歓声を上げたのでクラスのみんなも気付いて一緒に喜んでくれました。 将来は海外の大学院に進んで、英語の研究者になることを夢見ています。後輩に伝えたいことは「興味のあることを頑張れば何かいいことがあります」。実感のこもったアドバイスです。■ 神戸市外国語大学 外国語学部英米学科 進学常翔学園高校3年(一貫コース)とりこ巻頭特集2018YELL

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