常翔学園広報誌 FLOW 78号
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今春、学園全体で約5100人が卒業・修了し、それぞれが新たな道を歩み始めます。学校生活を通して力いっぱい輝いた先輩から後輩たちへ「エール」を送ってもらいました。卒業生版02March, 2018 | No.78 | FLOW  飲食店のバイト先で笑顔を褒められ「接客に向いてるね」と太鼓判を押されたこともある山口さんは、摂南大2年の時のホスピタリティーの授業でホテルの仕事の面白さを知りました。以来ホテルへの就職を目指し、春からは希望がかなってウェスティンホテル大阪でプロフェッショナルなホテルウーマンの道を歩み始めます。  山口さんが常翔啓光学園高を卒業し摂南大外国語学科に入学した時は、特に将来のことを考えていたわけではなく、「とりあえず英語を勉強しよう」と思っていたと言います。自分にどんな職業が合っているのか模索し始めていた2年の時の授業で、ホテルのスタッフが生き生き働いているビデオを見て「これだ!」と気付いたのです。 ホテルにはロビーやフロントなど接客の最前線に立つ華やかなイメージの仕事だけでなく、表には見えないところでサービスを支える多くの部署があります。山口さんは3年の時に受けた大手ホテルでの2週間のインターンシップで、客室係や清掃係の見えないところの努力に触れました。「どの部署の皆さんもやりがいを感じて仕事をしているのを知り、ますます魅かれました」と話します。またホテルへの就職を目指すようになってからは、意識してさまざまなホテルに行って、レストランに入ったり、ロビーにただ座ってスタッフの動きをじっと観察するという努力も重ねました。「ボーイフレンドにもよくデートでその観察に付き合わせました」と笑います。その観察から、宿泊客らの細かなことに気を配り、無駄のない動きをするホテルスタッフにあこがれるようになったと言います。 大学生活で特に忘れられないのは3年の時に参加した梅田ロフト(大阪市北区)でのPBL(プロジェクト体験型学習)活動です。学科の垣根を越えた学生44人が売場づくりや販売促進に挑戦したのですが、山口さんは8つのチームの中でサプライズを生む商品を集めた売り場のリーダーを任されました。「リーダー役をするのは人生で初めてで、5人の下級生をまとめるのに苦労しました。ロフトのスタッフに提案を厳しく突き放されることも多く必死でした。それだけに約5カ月の集大成で販売まで漕ぎつけた時の達成感は本当に大きかったです」と振り返ります。また、昨年から始めたダイビングでは大好きな海の新しい世界に目を開かれました。「いつか沖縄の海でウミガメに出会いたいです」。バイト代の多くをダイビングにつぎ込むほどはまっています。 卒業研究のテーマは「サービスとホスピタリティーの違い」。「マニュアル通りのサービスにプラスαが加わったのがホスピタリティーだと思います」。ウェスティンホテル大阪を目指したのは、就活で出会ったどのスタッフもフレンドリーでプロ意識を持っていたから。「どんな部署で働くかはまだ分かりませんが、どこに行ってもプロフェッショナルで、プラスαを生めるホテルウーマンを目指します」と目を輝かせます。 「一生の仕事」を見つけることができた山口さんは、「バイトでも趣味でも勉強以外にも打ち込めることを見つけ、普段の生活を充実させれば就活にも生きてきます」と後輩へアドバイスを送ります。ダイビングの仲間と(左から2人目)=昨年10月、和歌山県白浜町で笑顔を武器にホテルウーマンとしてプラスαを生むホスピタリティーを■ ウェスティンホテル大阪 内定摂南大学 外国語学科4年山口 摩海さんま    み

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