常翔学園広報誌 FLOW 77号
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13FLOW | No.77 | January, 2018トピックスJOSHO難関で知られる弁理士試験に大阪工大知的財産学部3年の2人と知的財産研究科2年の1人の計3人が合格しました。現役の学生・院生の合格は同学部・研究科史上初で、しかも学部の2人は今年度の全国最年少合格(受験時20歳)という快挙です。3人は知的財産学部3年の川崎達哉さん、藤本賢佑さんと研究科2年の福島正憲さん。2015年度から弁理士試験受験希望者への年間を通じた学習指導などの支援体制強化に取り組んできた学部の努力が実った形です。弁理士試験は1次から3次までの試験があり、今年度の合格率は6.5%という狭き門でした。川崎さんと藤本さんはお互いが認める良きライバルで、高校時代から知的財産権に興味を持って勉強を始めたのも共通です。2年生で2人そろって1次試験に合格。学部が開催する弁理士受験会や、指導担当の五丁龍志准教授の知財塾、学生の自主勉強会をフル活用し受験勉強をしてきました。藤本さんは「一人で勉強するのは苦手だったので、五丁先生の研究室に入りびたりで、学生同士で勉強したことが大きな力になりました」と話し、川崎さんは「専門家の先生方がこんなに充実しているところはなく、安心して勉強できました」と振り返ります。一方、福島さんはパナソニックの元エンジニア。父親が経営する大阪の特許事務所を手伝うことになり研究科に。「梅田で学べる便利さが大きかったです。今後は弁理士のスキルを磨き、国際的な仕事もしたいです」と話しています。大阪工業大学学部の2人を指導した五丁准教授(左)難関の弁理士試験に3人が現役合格 学部3年の2人は全国最年少の快挙11月23日、日本銀行本店(東京都中央区)で開催された「第13回日銀グランプリ~キャンパスからの提言~」決勝大会で、経済学科3年の上山耕平さん、金光寛樹さん、篠原七々実さん、長谷川由佳さんのチームが最優秀賞を受賞しました。日本銀行主催の同グランプリは大学生が金融分野の政策提言を競うもので、今回は全国39大学から論文112編の応募があり、選ばれた5チームが決勝大会に進出。同チームは「健康地域通貨WReC※」の導入により経済の好循環を生み出して地域全体を活性化する仕組みを提案し、見事論文審査を突破しました。決勝大会ではプレゼンテーションと審査員との質疑応答が行われます。15分間に及ぶ質疑応答が勝負の鍵と考えたメンバーは、その対策のため、前回の同グランプリ論文審査で入賞した植杉大教授ゼミの先輩による指導の下、連日夜遅くまで準備に励みました。そして迎えた決勝大会当日、岩田規久男日本銀行副総裁ら審査員5人の前で、イラストを多く使用し、視覚に訴える工夫をしたスライドにより、見事なプレゼンテーションを披露。続く質疑応答では、「何を基準に健康地域通貨を付与するのか」など予想通り突っ込んだ質問を受けましたが、直前のフィールド調査の事例なども交えながら切り返し、提案内容の実現可能性をアピールしました。受賞後、リーダーの長谷川さんは「運動すると得をする仕組みがあれば、体を動かすきっかけになるのではと健康地域通貨を提案しました。最優秀賞は全員で努力した結果で、とてもうれしいです」と喜びを語りました。摂南大学岩田日本銀行副総裁ら審査員の前で健康地域通貨について提案するメンバー健康地域通貨の導入による地域活性化の仕組み経済学科チームが「日銀グランプリ」で最優秀賞地域を元気にするサイクル創出を提案学生・生徒たちの活躍※健康地域通貨WReC(Wellness Regional Currency)…地域住民がウエアラブル端末を装着して運動することで健康維持活動の対価として自治体から付与される通貨。左から福島さん、藤本さん、川崎さん

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