常翔学園広報誌 FLOW 76号
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「キラリ*Josho note」page20は、プロ野球球団オリックス・バファローズとの産学連携プロジェクトで野球観戦チケットの販売企画に取り組んだ摂南大の芳倉咲実さん、障害者スポーツの魅力を広めようと学内にクラブを立ち上げた広島国際大の増田美紅さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生たちを紹介します。 障害のある人々が競技できるようにルールや用具を適合させたスポーツを「アダプテッド・スポーツ」と呼びますが、パラリンピック種目の車椅子バスケットボール以外にも数多くの競技があります。増田さんは1年の時の専門職連携教育(IPE)を通じて電動車椅子サッカーの選手と知り合い、アダプテッド・スポーツに関心を持つようになり、2年になって「アダプテッド・スポーツ・クラブ」を立ち上げました。「障害者もスポーツを楽しみたいのにサポートする人手が足りていないことを知り、同じ義肢装具学専攻の仲間に呼び掛けたらあっという間に20人が手を挙げてくれました」と振り返ります。競技をサポートするだけでなく、自分たちも参加して障害者と一緒にスポーツを楽しみますし、時には競技の体験会を主催することもあります。 今では約40人の部員が毎週のように、さまざまな大会やイベントのサポートに出掛けます。目が不自由な人たちのブラインドサッカー、床に座って行うシッティングバレーボール、ヨットなどのセーリング競技もあります。参加した部員は、「足が動かなくても、目が見えなくてもできることがある」という当たり前のことに気付き、障害者が真剣に楽しむ姿に感動すると言います。「重症の筋ジストロフィーの患者さんなら若くして亡くなる方もいます。前回まで会っていた人に今日は会えないということもあります。最後まで好きなスポーツを楽しんでいたんだなと思うと、私たちも真剣にならざるを得ません」。また、障害者の人たちに接することで、義肢装具の実践的な勉強になったり、同じ活動をする他大学の学生との交流の輪が広がったり、大きな刺激を受ける場にもなっています。 大阪で音楽療法士などの活動で障害者を支援する母親の背中を見て育った増田さん。「2020年の東京パラリンピックにも関われたらと今から楽しみです」。ごく当然のことのように障害者に寄り添う自然体がキラリ光っています。スポーツ支援を通して自然体で障害者に寄り添う18November, 2017 | No.76 | FLOW常翔啓光学園中学校・高等学校9.16 ● K1スタディキャンプを実施(高校)9.19 ● 第59回体育祭を開催(中学) 10.14 ● 中学1年生の教室にタブレットを導入(中学)11.6 ● 摂南大留学生と異文化交流を実施(高校)11.9 ● 防災訓練を実施(中学・高校)4学園設置各学校のHPに掲載されたニュース(タイトル)を一覧で紹介。詳しくはHPをご覧ください。※日付はニュースの配信日です。〔 HPの掲載コンテンツ ● トピックス ● クラブ活動レポート 〕ク510.6● 全学年で「K1クエスト」を実施(中学) 10月6日、大学の学びを体験することで職業観を養う「K1クエスト」を全学年で実施しました。1年は摂南大を訪れ、自作した分光器を使って肉眼では見えない光の色の違いを観察。3年は政治学の講義で、自治体の広報誌を読み比べるグループワークを行いました。また、2年は大阪工大を訪れ、淀川周辺を観察し、河川の水質環境について学びました。6アダプテッドスポーツ体験会でクラブメンバーとボッチャ競技を楽しむ増田さん(左端)広島国際大学 リハビリテーション支援学科 義肢装具学専攻3年増田 美紅 さんますだ みく456
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