常翔学園広報誌 FLOW 76号
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TOPICS13FLOW | No.76 | November, 2017『義肢パーツ再生』プロジェクト使われなくなった中古義肢を再生し、発展途上国に届ける『義肢パーツ再生』プロジェクトは8月17日、18日、義肢装具士を目指す神戸医療福祉専門学校三田校の生徒と合同で義肢パーツのメンテナンスを行いました。同プロジェクトに対する支援の輪を広げるため、同校で活動説明会を行い、趣旨に賛同した生徒19人との合同メンテナンスが実現しました。当日は学生と生徒混合の4グループに分かれてメンテナンスを実施。それぞれのグループがパーツの仕分け、各種パーツの分解、洗浄、組み立て直しを分担し、手際よく作業を進めました。難しい工程はコミュニケーションを取って互いにカバーし合い、予定より大幅に短い時間で義肢パーツの再生が完了。今後も継続して、中古義肢の収集やメンテナンス作業で連携します。同プロジェクトは、学生が自ら企画・立案し、大学が資金面でサポートする「チャレンジプロジェクト」の一つ。2015年の発足以来、パーツメンテナンスとともに、再生した中古義肢の受け入れ国を探してきました。「本当に義肢を必要としている人に活用してほしい」という思いを胸に情報収集し、昨年10月にメンテナンスしたパーツの一部をハイチ共和国に届けました。受け入れ態勢の整った国に毎年一定数の義肢パーツを提供するという目標に向け、同プロジェクトは今後も活動を続けます。協力して義肢パーツを仕分けする学生・生徒ら義肢パーツを提供したハイチ共和国でのフィッティングの様子広島国際大学専門学校の生徒有志と合同メンテナンスを実施アジア介護・福祉教育研修センター広島国際大学アジア介護・福祉教育研修センター(東広島キャンパス)は、きめ細やかなケアにより要介護者の自立を支援する日本式介護を広めるため、日本人向けと外国人向けの指導者養成プログラムをスタートしました。昨年11月、外国人技能実習制度に介護職種が追加されました。これにより国内の介護現場では、外国人の技能実習生などを指導できる日本人指導者が今まで以上に求められています。こうした時代の流れを受け、まず8月19日、20日、日本人向けの指導者養成プログラムを開始。10月までに全7回実施し、受講者は段階的に学びを深めました。講義では、単に技能や教育方法を教授するだけでなく、入浴や食事のマナーなどの国による違いが介護に及ぼす影響も解説。介護・福祉の現場における異文化理解の重要性を伝え、グローバルな視点で日本式介護を適切に広められる指導者を養成していきます。外国人向けのプログラムは、9月4日~8日、学術交流協定を結ぶ中台科技大(台湾台中市)の大学院生25人を対象に実施。受講者らは学内の実習施設を使って演習を行ったほか、特別養護老人ホームなどを訪問し、家庭的な雰囲気の個室など、入居者のゆとりある生活を重視した設備を見学しました。同センターは引き続き日本式介護を学びたいという人材に門戸を開き、質の高い福祉サービス・介護技術の国際的な普及に貢献します。外国人向けに日本式介護の技術をレクチャー日本人向けにアジア諸国の現状や生活文化を講義日本式介護を教える指導者養成プログラムを初実施

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