井田 后夏さん

一般財団法人信貴山病院「ハートランドしぎさん」 看護師

精神看護の現場で奮闘
学科第1期生として頼られる存在に

Graduate Voice 活躍する卒業生

FLOW No.83

Profile
いだ・みか
2012年常翔学園高等学校卒。2016年摂南大学看護学科卒(第1期生)。同年奈良県の総合医療福祉施設「ハートランドしぎさん」に精神療養病棟の精神科看護師として入職。大阪府出身。

摂南大看護学科第1期生の井田さんは、精神科の看護師として3年目を迎え、認知症や精神疾患の入院患者らと向き合いながら多忙な日々を送っています。プリセプター(指導役の先輩看護師)として大学の後輩も含めた新人看護師の指導も任され、実習生として毎年やって来る摂南大の後輩たちにも親身にアドバイスを送るなど、第1期生として早くも「頼りになる先輩」になっています

小さなころから看護師の仕事に興味があった井田さんは、常翔学園高の薬学・医療系進学コースに進学。大学は誰も通ったことのないまっさらな環境で学びたいと、高校卒業年に新設された摂南大看護学科を内部推薦で受験し、第1期生として入学しました。「先輩がいない分、のびのびとした環境ですべてを自分たちで作っていけましたが、国家試験対策ではどのくらい勉強したらいいのか、どう対策したらいいのかを先輩に聞けない苦労もあり、手探り状態でチャレンジしました」と振り返ります。学部のパイオニアとなった同期の仲間とは、今でも年に何回か集まり、職場での悩み事など何でも気軽に相談できる“同志” となっています。

実は看護学科第1期生の中で精神科に進んだのは井田さん1人だけ。「精神科に興味を持ったのは3年次からの病院実習で、認知症や精神疾患の患者さんが、ケアの仕方や接し方次第で症状が大きく変わることを目の当たりにし、看護師としてのやりがいや楽しさを感じたからです」と話します。ゼミや4年次の統合実習でも精神看護学を選択して学んだ井田さんですが、実際の精神科看護の現場は、教科書通りにいかないことがほとんどでした。「患者さん一人一人の病状はさまざまで、今でも毎日が試行錯誤の連続です」と打ち明けます。仕事内容は精神療養をメインとし、患者の身の回りの世話が大半ですが、井田さんは患者の自分でできることが少しでも増えるように、すべてを手助けせず、一部を手伝うということをモットーにして、日々の仕事に当たっています。

また摂南大の実習先でもあるため、毎年4、5人の学生が井田さんの担当する病棟でも実習を行っています。実習生が困った時には、真っ先に先輩の井田さんに相談しアドバイスをもらうなど、恩師でもあるゼミ担当の教員からも頼りにされる存在です。将来は精神科以外の一般看護も含めていろいろな可能性を探りながら看護技術の向上、認定看護師の資格取得などを目指したいと目標を語る井田さん。今も学ぶことは多く、「看護師は生涯勉強」を実感する日々です。大学時代の一番の思い出は夜眠れないほどハードだった病院実習と話す井田さん。後輩には、「精神科の患者さんでも精神疾患以外の病気を治療中の人も多く、そうした病気にも対応する必要があります。学生時代には特定の領域に偏って知識・技術を習得するのではなく、すべての領域をしっかり勉強してください。それは必ず将来現場で役に立ちます」と、精神科の看護師として奮闘する井田さんならではのエールを送ってくれました。





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