活躍する卒業生:学校紹介

チーム医療の現場で心理士の役割を常に考える毎日

社会医療法人全仁会 倉敷平成病院 心理士   村島 悠香   さん

村島 悠香 さん:社会医療法人全仁会 倉敷平成病院 心理士

PROFILE
2013年3月広島国際大学臨床心理学科卒。同年社会医療法人全仁会倉敷平成病院入職。広島県出身。

病床数220床の中規模病院、倉敷平成病院(岡山県倉敷市)で心理士として働く村島悠香さんは、広島国際大臨床心理学科(現心理学科)で心理学の面白さにはまりました。しかし、病院での実践の場に飛び込むと「知らないことだらけ」で勉強の日々が始まりました。今はチーム医療の一員として自分に何が求められているのか、自問しながら経験を積み重ねています。

医師や看護師と打ち合わせをする村島さん(中央)医師や看護師と打ち合わせをする村島さん(中央)

村島さんが「心理士」という仕事を知ったのは中学生の時でした。学校に時々来るカウンセラーに自分の悩みを聞いてもらったのです。「こんな仕事があるんだと興味を持ちました」。それが大学で心理学を学んでみようというきっかけになったと言います。大学での心理学の授業は「へえ~」と思う発見の毎日でした。「例えば、テスト前に『全然勉強してないから』とあらかじめ言い訳する人がいますが、『セルフハンディキャップ』という自己防御的行動だと教えられました」。無意識にやっていた行動が分析されて名前を付けられていました。「面白いと同時にちょっと怖いと感じました」と笑います。西村太志准教授(社会心理学)の卒論指導は厳しかったですが、学問の奥深さを学びました。

心理士の求人募集が多くはないと考え、大学ではさまざまな資格講座も受講しました。秘書技能検定、中国語検定、販売士、サービス介助士、サービス接遇検定、と5つもの資格を取ったこともあり、就職活動では早々とアパレル企業に内定していましたが、広島県福山市の実家から近い倉敷平成病院が心理士を募集していることを知り受験。高い競争率を突破しました。

大学の勉強を生かせると喜んだのもつかの間、勤め始めると「病院に入ってからが本当の意味での勉強だと思い知らされました」と振り返ります。「カンファレンスや打ち合わせで飛び交う医療用語がちんぷんかんぷんで、先輩に聞いたり自分で調べたりして必死でした」。所属するリハビリテーション部はスタッフ128人の大所帯で、その中で村島さんの部署はCP(クリニカル・サイコロジスト)と呼ばれ、臨床心理士や心理士7人のチームです。

同院は脳神経疾患専門病院としてスタートし、リハビリテーションの体制が充実し認知症疾患医療センターも併設されています。それだけに心理士の仕事は、脳卒中など脳疾患で障害が残ってうつ状態になったり意欲低下が見られる入院患者の精神状態の評価やリハビリの手助け、認知症患者への検査、患者との接し方に悩む家族の問診やアドバイスなど多様です。

 「同じ病名でも患者一人一人の症状は違います。知識はもちろん、経験も大事で、毎日が学ぶことだらけです」。医師、看護師、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士らとのチームで、それぞれの患者に最善な医療を追求する中では、「そこに心理士として入っている自分の役割を常に考えながら行動すること」を心掛けています。今では急性期から回復期まで幅広く入院患者を担当。院内研究で、家族をケアする「もの忘れ予防カフェ」という担当企画の成果の発表も任されるまでになりました。「将来は自分の専門分野が持てるようになりたいです」と話します。

中学、高校の吹奏楽部でフルートに打ち込んだ村島さんは、大学時代には学外の音楽療法士と一緒に高齢者向けの演奏会などを開き、そこで学んだ高齢者との接し方などが今の仕事に大いに役立っていると言います。「患者様とは信頼関係が第一で、雑談するにもいろんな経験や知識がものをいいます。大学ではどんなことにも興味を持って広い視野で経験を広げてください。きっと社会に出たら役立ちます」と後輩たちへアドバイスしてくれました。

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