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page23

FLOW No.79

夢は学生囲碁界のメジャータイトル

摂南大学 電気電子工学科2年

廣 大輔さん

「キラリ*Josho note」のページ23は、摂南大学の廣 大輔さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。

仲間と関西大学リーグ1部昇格を目指す

囲碁好きの母親が兄を囲碁教室に通わせたのについていくうちに5歳のころ自然と囲碁を覚えたという廣さんは、勝つことのうれしさからみるみる上達しました。中学生の時には全国高校囲碁選手権強豪校の上宮高にスカウトされ、同高3年の時には同選手権で副将として団体準優勝を果たしました。今やアマ6段の実力で、昨年の全日本学生囲碁王座戦では関西勢でただ一人本戦に勝ち進みました。準々決勝で準優勝した実力者に敗れましたが、初出場でベスト8という快挙でした。「相手もミスをしたので勝てるチャンスはあったはず」と振り返る廣さんは、自分の囲碁スタイルを「戦う碁」と言い、「負けたくないという思いが強いです。出来不出来のムラがありますが、不利なところから逆転する粘りもあります」と冷静に分析します。理想とするプロ棋士は「特にいません」と言い、あくまで「自分の碁」にこだわります。

昨春摂南大に入学後、囲碁好きの同級生6人と囲碁サークルを立ち上げました。4月からは準備会として承認され部室も与えられました。ゴザの上に座布団と囲碁盤を置いただけのまだ殺風景な部室ですが、待望の活動拠点を手に入れ「いつでも仲間と対局できます。仲間がいるとやる気が違ってきます」とうれしそうです。今春の新入生の中からも3人の入部希望が現れ仲間が増えそうです。団体戦で争う関西大学リーグで昨年度は2部でしたが、春と秋のリーグ戦で1部に昇格することが部の一番の目標です。「個人でもメジャーな大会で優勝し、プロとアマの実力者が対戦する唯一のオープン戦の阿含・桐山杯(全日本早碁オープン戦)にいつか出てみたいです」と夢はどんどん広がります。

電気電子工学科に在籍し、専門を生かして「アルファ碁」のようなAI囲碁ソフトの研究にも興味があります。最近は「世の中の動きを勉強するのにうってつけ」だと株取引も始めたというように、囲碁だけに凝り固まっていない柔軟な一面の持ち主でもあります。7月にはイギリスのケンブリッジ大で開催される第5回世界大学生選手権戦に出場予定です。「摂南大の代表として、世界の棋士と対戦してもっと強くなりたいです」と囲碁へのひた向きな姿勢がキラリと光っています。

部室で仲間と対局

AI囲碁ソフトも活用

キラリ*Josho note