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page18

FLOW No.74

書道部を一人で立ち上げ 筆の勢いそのまま部員も牽引

大阪工業大学 電気電子システム工学科3年

山村 真由子さん

「キラリ*Josho note」のページ18は、大阪工業大学の山村 真由子さんです。今回も常翔学園のキャンパスでキラリと輝く学生を紹介します。

小学1年から書道を始めた山村さんは昨年、我が国4大書道展の一つの第68回毎日書道展の「近代詩」部門でU23新鋭賞を受賞しました。大岡昇平の小説を読んで印象を受けたそのタイトル「花影(かえい)」を勢いのある筆致で書き上げました=写真。「力強い字と評価されることが多いですが、『字が暴れている』とも言われます」と笑います。その字の躍動感そのまま、山村さんは持ち前のバイタリティーで書道部を立ち上げました。

大阪工大に入学が決まった2年前の4月1日、大学の学生課に電話して書道部がないことが分かるとすぐに行動を起こしました。入学宣誓式当日には早くもサークル勧誘のチラシを配るとともに、ツイッターで新入生の書道仲間を募り、まず書道サークルを立ち上げました。「1年間浪人している間は書道を中断していたのですが、中断したことで自分にとって書道がいかに大切なものであるかを再確認できたのです」と振り返ります。今春には晴れて書道部に昇格。新入生が6人入部し部員は14人になりました。部長としては「部員全員に何か役割を担ってもらい、一つでも頑張ったものを残してもらうように」と気を配ります。個々の部員の公募展への作品出品のほか、部としての大きなイベントは学園祭「城北祭」での書道パフォーマンスです。巨大な紙に音楽とダンスも交えてメッセージを書き上げます。「こうした書のパフォーマンスにも『工大らしさ』を意識します。他大学から『照明の工夫などの演出にモノづくりの工大らしさがある』と褒められるとうれしいです」と話します。

物理が苦手でしたが、「苦手のままでは嫌だ」とあえて電気電子システム工学科を選んだという負けず嫌いです。将来は高校の数学教師やシステムエンジニアなどの道を考えていますが、「いつかは書道の先生にもなりたい」とも。「街を歩きながらも題材になる字を探す」という書への真摯なまなざしがキラリ光っています。

昨年の城北祭でのパフォーマンス

キラリ*Josho note